設立趣意書

 1990年代までのわが国は、技術革新を中心とする高度経済成長時代を築いてきたが、安定成長時代へと移行するにつれ、理科離れなどが進んでおり、わが国の技術立国としての地位が大きく揺らいでいる。
 特に、ITの発達による急激な情報化の進展に伴い、児童生徒のふれあい体験の不足などによる情緒の不安定化や主体性の欠如、創意工夫をする能力の低下などの問題などが指摘されている。また、学校によっては、施設・設備の老朽化が進んでいるなど、必ずしも教育環境が十分に整備されているとは言えない状況にある。このような状況を踏まえ、児童生徒一人一人が文化・科学に関心を持ち、学習し続けることができるような教育環境の充実、改善に対する支援を行う必要がある。
 本財団は、初等中等教育段階の公立学校への全国規模での物品支援や優秀な児童生徒に対する奨学金給付、さらには教育の振興に広く貢献している機関等への支援を通じ、心豊かで高い独創性を持つ子どもを育み、その未来を創造することをもって、わが国の振興と発展に貢献することを期する。



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